Q&A

当会に頻繁にいただく質問とその回答をお伝えします。掲載していないご質問もドンドンお寄せください。

〜砂漠化について〜

Q:なぜ砂漠化は起こるのですか?

A:水分の乾燥量が、降雨量より多い場所は、自然に砂漠になります。自然の状態が砂漠である場所、と言えます。一方、現在問題になっている砂漠化は、自然条件が砂漠にならない場所が、人為的原因で砂漠のような状態になっている状態を指します。人為的原因とは、乱開発と言っても良いでしょう。その土地が本来持つ植物を生やす力を超えて草や木を切ったりすること、あるいは農地化して作物を収穫することで養分や水分が奪われ、砂漠化が起こります。詳しくは、こちらをご覧ください。

 

O:なぜ緑化が必要なのですか?

A:その土地に人が住み続けていくためです。土地が劣化した状態では、生産性が低く農牧業が営めないため、人は暮らせません。逆に、人が住まないなら、砂漠緑化の必要はないと、当会は考えます。人が利用しない自然状態に置けば、その土地には長い年月をかけて、気候・土地条件に応じた元の植生が戻ります。要するに、緑化とは、人とその土地との共生のための基礎工事と言えるでしょう。詳しくはこちらをご覧ください

 

Q:砂漠にも植物は育ちますか?

A:育ちます。なぜなら、我々の活動地は、元々植物が生えていた土地なので、砂漠化する前の様子に近い状態に植物を育てることは可能です。その際には、その土地が持っている植物を生やす力(=生産力)を充分把握し、生産力の範囲内で植栽・育生することが必要です。過剰な植栽は、かえって土地の水分や養分を奪い、長期的には砂漠化を助長しかねません。

 

Q:なぜ支援が必要なのですか?住民は何もしないのですか?

A:外部の人間が為すべきことは、その土地に住む人に見えないものを見、気付かないことを示すことであって、問題を全て解決してしまうのは過剰支援であり、するべきではないと考えます。よって、我々は、緑化事業を集落単位で展開しています。小さな村単位での成功を積み重ねていくことで、地域住民・村落がその手法を真似て自ら緑化することができるようになることが、重要です。全てやってあげると、被支援者は自助努力の意識や能力を失い、被支援者と支援者の一方通行が固定化されて悪循環を生みます。

 

Q:どのような植物を植えていますか?

A:基礎工事に当たる防風防砂のためにポプラや松を、元々在った植物を戻すという目的としてはレやヤナギ、経済性という観点からアンズや牧草、灌木などを植えています。なるべく在来種を、なるべく複数種を植えて林内の多様性を保つことが、健全な森作りに大切です。詳しくは、こちらで紹介しています(植物図鑑へリンク

 

Q:中国政府は何もしないのですか?

A:中国政府も、中央から地方レベルまで熱心に環境政策に取り組んでいます。例えば、「退耕環林」や「退牧環草」という政策は、無理な耕作や放牧による土地利用を制限し、代わりに森林や草原を回復させようとするもので、多額の補助金が支払われています。また、公益林制度を創設し、国土の森林被覆率向上に努めています。しかし、末端の住民まではそうした意識や考えが徹底していないため、政策の実効性が乏しく、成果も期待されているほどではないように思います。

 

Q:ホルチン砂漠が全て緑化されるまでに、何年かかりますか?

A:現在、通遼市政府や我々民間団体の緑化のスピードを1とすると、まだ1.3倍の速度で砂漠化が進んでいます。こうした現状を、中国政府は「局所改善・相対悪化」とし、一部成果が上がっているものの全体的には改善に至っていない事実を認めています。問題は、植えた本数や面積など量的成果ではなく、植えた緑を如何に枯らさないか、また、土地への過剰な依存を如何に低減するかといった質的向上が重要です。当会が、スケールこそ小さいものの、集落単位で緑化を行い、成果を重視するのは、こうした考え方を浸透・普及させるためです。

 

〜緑化ネットワークについて〜

Q:最も苦労することはなんですか?

A:現地では、地元民から信頼を得ることが、植物を育てるよりも格段に難しいです。未だに、当会が、利益を求めてやってきた投資団体だと考えている村人も多くいます。公益性や持続性は無視して経済性の高いポプラばかりを植えたがることにも苦労します。ポプラは、確かに防風林としては優秀ですが、水分蒸発量が激しく、地下水の枯渇を招くなどデメリットも多い樹木です。こうした点を理解してもらうのも苦労します。また、日本では、とにかく本数を植えたいという問い合わせやオーナーの要求に苦労しています。日本ほど降雨や気象条件が恵まれていない土地での大量植林は、どんな樹種であれ水分・養分の枯渇を招くのですが、日本の森しか見たことがない方には、そうした事実は想像できないようで、とにかく一本でも多く植えることが善だと信じて疑っておられません。熱心な方ほど聞く耳を持たれない場合が多いので、困ってしまいます。

 

Q:NPONGOとボランティアは違うのですか?

A:NGOは、非政府組織という意味であり、NPOは非営利組織という意味です。両方の用件を満たすのが、いわゆるNPOあり、正確には「非営利・非政府団体」と呼んだ方が良いのかも知れません。我々もその団体の一つです。こうした団体は、政府のような公益性の高い仕事を、企業のように活動資金を自活して得て行っています。活動資金は、会費・寄附、事業費、そして補助金の三つに分けられます。営利と非営利の違いは、こうして得た資金を会員や役員で分配せず、翌年の事業費として繰り越すということです。スタッフの給与は人件費であり、必要経費として計上されます。ボランティアは、無償で公益性の高い活動に従事する個人ですから、当然給与が発生しません。この点が大きく違います。つまり、NPONGOとは、専門性を持ったプロ集団であり、資金提供者や受益者に対して応分の責任を持った団体、と言えるでしょう。

 

Q:なぜ中国で活動しているのですか?

A:きっかけは、創設メンバー3名が、国で活動する他の団体に所属していたことです。しかし、新たに会を作るに当たり、中国を選んだ理由は以下の点です。

・近い

移動や滞在のコスト、時間が節約できることが大きいです。また、黄砂や酸性雨など直接日本に影響を及ぼす地域であるというも重要です。この地域の環境保全は、北東アジア地域の安寧にも繋がると思います。

・安全

他の地域・国に比べて政情も安定し、また疫病などの危険も少ないため、スタッフの滞在やボランティアツアーの展開上有利だと考えました。

・日本との縁

我々の活動地は、旧満州地域に当たり、20世紀初頭から数十年にわたり日本が迷惑をかけてしまった場所です。この活動がその贖罪を行うことを目的にしているわけではありませんが、全く縁がない地域よりは我々が活動すべき理由があるのではと思います。

 

Q:なぜホルチンなのですか?

A:ホルチンは、中国でも最も砂漠化の進行が激しい「激甚地区」に指定されている地域です。また、砂漠化が始まったのも30年前くらいと浅く、劣化しきっていないため戻しやすいといえます。また、在来植生が残っている場所もあり、植生回復のモデルが存在していることも強みです。さらに、住民が砂漠化の過程をつぶさに見、自分たちが砂漠化を進めてしまったという反省もあるため、こうした人を刺激して自立的な緑化を行うという当会のコンセプトを最も体現できる場所だと考えました。

 

Q:スタッフは何人いますか?

A日本人が3名、中国人が8名の11名です。このほか、現地では非常勤雇用の管理チームが大勢います。(詳細リンク)

 

Q:活動資金はどのように得ているのですか?

A:先に述べたように、NPOは会員からの会費、事業費、寄附、補助金が主な収入源です。当会では、このうち補助金は得ていません。多くは事業費です。詳しい内訳はこちらをご覧ください(リンク)。当会の収入は、事業費が多くを占め、その内訳は緑化隊のツアー費に含まれる緑化協力金(会員\20,000、非会員\30,000)と、ユニット緑化の費用に含まれる運営費(1ユニット当たり\30,000\50,000程度)です。ツアー、ユニットとも、企業、団体、教育機関からの継続的な支援・参加となっています(詳細リンク)

 

Q:活動地はどのように選定しているのですか?

A:かつては、地元政府からの紹介で村を選定していましたが、現在は当会の現地スタッフが緑化すべき村、意欲がある村という観点から様々な情報を収集し、決定しています。昔は、緑化活動に対する理解が地域的に低かったため、こちらからお願いして緑化をする妙な支援でしたが、今は随分緑化に対する理解や関心が高まり、逆に村や村長から「うちの村でやって欲しい」と持ちかけられることが増えてきました。(詳細リンク)

 

〜ツアーについて〜

Q:危険はありませんか?砂漠ってサバイバルでは・・

A:毒蛇やサソリもいませんし、危険な動物や昆虫は全くいません。また、砂漠といっても、普通に人が暮らしている集落のすぐ裏が砂漠化しているので、道路から奥に入らないと砂丘は見えてきません。人の生活圏では、雨季の夏などは原のように緑が豊富です。滞在先の街も至って普通で、逆に拍子抜けするほどかもしれません。

 

Q:作業はきつくないですか?

A:作業は誰にでも無理なく体験していただけるもので、特段体力や技術が要求されるものはありませんボランティアですから、楽しめる範囲で、ご自身で調節していただくのが一番です。日本人はつい、真面目なのでやりすぎてしまいがちですが・・・(作業内容はこちらを(詳細リンク)

 

Q:子供も参加できますか?

A:中学生が参加されたことがありますが、特に問題はありませんでした。ただし、作業そのものより一週間以上生活環境の違う土地での集団生活となりますので、食事や移動など作業以外の生活面での適応力が求められます。なお、中学生以下は保護者同伴でお願いしております。

 

Q:食事や宿泊はどういう感じですか?

A:食事は全て中華料理です(リンク)。田舎料理ですので、多少味付けが濃いようですが、ボランティアのウケは良いようです。宿泊先は、普通のホテルで、砂漠でテント生活でもするのか?と意気込んで来られた方は、逆にあまりに立派なので驚かれるようです。(リンク)街も規模は小さいものの、スーパーや商店もそろっており、日常生活に不自由することはありません。滞在する街の紹介はこちらへ(詳細リンク)

 

Q:服装や持ち物について教えてください。

A:長袖長ズボンで作業しやすい服装であれば大丈夫です。靴は、くるぶしまで隠れるハイカットのトレッキングシューズなどがお奨めです。ランニングシューズなど、メッシュ素材の靴などは、砂が入りつま先にたまってしまうのでお奨めしません。あと、日差し対策の防止とサングラスも必携です。その他の荷物については、こちらをご覧ください(リンク)。また、滞在地は、普通の街ですから、日本から沢山持って行かなくても大抵の生活必需品はそろいます。

 

Q:日程は?

A:五泊六日が基本です。成田や関空など主要空港から飛行機で3時間半、東北地方最大の都市、瀋陽の空港を経由して現地に入ります。現地での滞在は四泊五日。丸四日間が現地での活動となります。(詳細リンク)

 

Q:参加費はいくらですか?

A:季節によって変わりますが、旅行実費は\130,000\180,000程度です。(リンク)この他に、苗木代やその後の管理費、車輌手配など当会が申し受ける緑化協力金(会員\20,000、非会員\30,000)や燃油サーチャージなどがかかります。参加費には、食事代など現地でかかる費用がほぼ含まれますので、お土産代など\10,000を日本円でお持ちになれば充分です。(詳細リンク)

 

〜参加・支援について〜

Q:寄附をしたいのですが

A:ありがとうございます。いただいたお金は、大切に使わせていただきます。専用のフォームはただいま作成中ですので、こちらから直接お振り込みにてお願いいたします。ユニット緑化や会員入会もこちらにて承っております。(詳細リンク)

 

Q:身近にできることはありませんか?

A:まずは知ることではないでしょうか。当会のサイトを始め、沢山の団体や研究機関のサイトに砂漠緑化に関する情報が掲載されています。現場を見るのが一番ですが、自分が砂塵の中にいるおつもりで情報に接すると、認識も変わってきます。さらに、知ったことを伝えることも手軽に、誰にでもできることではないでしょうか。(詳細リンク)

 

Q:苗木一本を植えるのにいくらかかりますか?

A:苗木の値段は、種類によって千差万別です。最も安い灌木は、1円以下、ポプラが10円程度、一番高いマツが50円程度です。このほか植え込み費用や輸送費、水やりなど管理費用、家畜よけの柵や井戸掘り、ポンプなど諸設備、人件費など、膨大な金額がかかります。

 

Q:緑が増えるのを見たい。

A:当会のサイトでは、半年に一度、定点観測ポイントの画像を更新して、緑化の進捗をお伝えしています。また、慶應大義塾大学環境情報学部、厳研究室のご協力により、エリア毎の衛星画像を入手し、エリア全体の進捗をご覧いただいています(各エリアの詳細にリンク)