国内活動〜森林整備活動

森林整備の作業

針葉樹、広葉樹、林齢に応じた様々な作業を行います。基本的にチェーンソーなどは使わず、手作業で行います。

都路の活動地は、既に植栽された山がほとんどで、新規に植栽する必要のある土地はほとんどありません。そこで、植えた苗木を育成するための保育作業が主となります。また、福島中部地域は、檜の北限に当たるためか広葉樹林の割合が高く、林齢から林層まで多様な森が見られます。こうした森での作業は、素人のボランティアには不慣れで危険も伴うため、効率を追求せず、山仕事の体験を通じて理解を深めることを第一に考えています。


(1)下草刈り・除伐

植栽直後から10年間ほどは、生えてくる雑草や笹の刈り取り「=下草刈り」、植栽苗以外の木を取り除く「除伐」を行います。水分と養分を植えた苗木に集約させて効率的に育てるためです。こうした作業は、苗がある程度大きくなるまで毎年1〜2回行う必要があります。我々は、大鎌を使い、人力で草を刈りますが、プロは刈払機を使います。


エンジュの苗周辺の下草刈り作業。

広葉樹林の除伐作業。

(2)枝打ち・つる切り

スギやヒノキなどの針葉樹は、材としての価値を高めるため節ができないように、中層以下の枝を切り落とします。ボランティアでは、ノコギリとナタで、時に梯子を使って手が届く範囲のみを切り落としますが、プロは高くまで上って切り落とします。節を作らないために、幹から枝が残らないように丁寧に切り落とすことが大切です。また、このときに幹に巻き付いているアケビやツタなどのつるも取り除きます。ツルが幹にを締め付け、痛めてしまうのを防ぐためです。


ヒノキの枝打ち。二人一組で。

節がない付加価値の高い木材に育てます。アマチュアは手が届くところまで。

(3)間伐

材木に利用する針葉樹は、まっすぐで長いほど価値が高くなります。そこで、光を求めて上に伸びる性質を利用し、密に植えて競い合わせ育てます。杉林の場合、1haに約2,0005,000本の苗木を植えます。ただし、ある程度生長すると今度は逆に樹間が狭くなり、林床に光が届かなくなり、また養分や水分も奪い合って足りなくなります。そこで、およそ1520年に一度の割合で間伐を行い、本数を徐々に減らしていきます。最終的には、1ha当たり300700本程度の主伐材が残ります。その間切られた間伐材は、パルプチップ合板材建築材など、様々な用途に使われます。しかし、最近では人件費や山からの搬出が高騰し、間伐材は利用が難しくなっています。プロはチェーンソーを使いますが、危険なためボランティアでは、鉈とノコギリを使います。二人一組となり、まずは膝の高さくらいの位置にナタで受け口を作ります。この受け口の方向に木が倒れますので、基本は谷側に作ることになります。そして、受け口の反対側からノコギリで切り進みます。このときの角度も重要です。倒れる際には、周囲に人がいないことを確認し、後ろから押し倒します。間伐が進んでいない林内では、他の木立に引っかかることもあります。これは、素人では難しいので放置しますが、プロは寸断して落とします。1時間に倒せるのは3本から5本。30年生のアカマツの場合、倒した間伐材の価値は¥1,000にも満たないこともあるそうで、これでは手間暇かけて育林する価値がないなというのが実感でしょうか。


ナタで受け口を作る。材にする場合はさらに低い位置に作る。

受け口の後ろから切り目を入れて、押し倒す。周囲の枝に引っかかってなかなか倒れない。

(4)作業のあとで

間伐材を使って簡単な工作をして、材を利用します。はやりのマイ箸を作ってみたり、オブジェを作ってみたり。建材やチップにしてパルプにしてしまうと、親しみがなくなりますが、こうして材から切り出したばかりのものを使って身近なモノを作ると、より森林が身近に感じられます。また、シイタケの菌打ちや収穫、農作業なども体験します。


小児科の待合室にかけるアンパンマンの壁掛けを作っちゃいました!センス抜群!

キノコの菌床で大はしゃぎ!今夜のBBQはこれだ〜!