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作業(2)治砂

植栽以外にも重要な作業は数多くあります。ここでは、砂が風で飛ばされるのを防ぐ治砂作業をご紹介します。

●植栽前の準備作業「治砂作業」

苗を植えることは、防風林や植被を高めて砂を止めることを目的としていますが、苗が根を張る前に風が砂を吹き飛ばすような場所もあります。そうした場所では、いきなり苗を植える前にまずは以下の治砂(砂の移動を止める)作業を行い、砂を止めます。植栽に匹敵する極めて重要な作業となります。


(1)草方格作業

砂の移動は、その8割から9割が地表近くを転がって移動します。そこで、転がりを止めるために1〜2メートル四方の草のフェンスを作ってやります。これが。草方格と呼ばれる技術で、50年ほど前に中国内陸部の砂漠地帯で、鉄道の線路を保護するために開発された技術です。


まず、稲藁をしごき、いわゆるストロー状の部分だけを残します。


梳いたワラを一列にキレイに並べ、真ん中をスコップで分で砂地に刺していきます。コツは、薄からず、濃からず並べること。薄すぎると砂が隙間から飛んでしまい、濃すぎると砂に上手く刺さってくれません。そして線の上、ちょうど藁の真ん中をスコップで勢いよく踏み込みます。すると、半分に折れて刺さった藁が、モヒカン状に列を成していきます。画像のように、並べてすぐ刺さないと、風が強い日は敷いた藁が飛んでいってしまいます。この画像はナイス連係プレイ!


最後に両サイドからワラを立てるように踏み固めます。横列が終わったら縦列。これで方形(中国語で四角)が出来上がり。あらゆる方角からの風の進入を防ぎます。ここに、草の種が飛んで引っかかって芽を吹いたり、ヤナギや杏など低灌木の苗を指して根を張らせます。草方格は、いわば緑化のための準備作業です。


(2)サーハオ植栽工

ホルチンには、サーハオというヨモギ科の地這い松のような、大変生命力の強い草が自生しています。この草は苦いので家畜も食べません。苗木にとっては、水分と養分を取られてしまうので除草の対象となりますが、全くの裸地では、逆に強い繁殖力を生かして草方格代わりにこれを植えることもあります。これも、治砂の大切な作業です。


地道な治砂作業。事前準備も大切。次は植えた苗木の生長管理作業です。